ITコンサルの選考で絶対ウケるガクチカ3選

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コンサルタントへの就職を考えているものの、選考でどのようなガクチカを話せばよいか悩んでいる人は少なくない。特にITコンサルタントの場合、技術的要素と論理的思考力の両方が問われるため、自身の経験をどう表現すれば良いのか迷うことが多い。

多くの就職希望者は、学生時代の経験と企業が求める人材像との結びつきがイメージできず、せっかくの経験を活かしきれていない。また、ITの専門知識がなければITコンサルタントには向いていないのではないかと不安を感じている人も多いはずである。

しかし、ITコンサルタントに求められる能力は、必ずしも技術的なスキルだけではない。むしろ、問題解決能力やコミュニケーション力など、学生時代のさまざまな経験を通じて培った力が重要になってくる。

そこで今回は、ITコンサルタントの選考で評価される代表的なガクチカを3つ紹介する。

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ITコンサルの選考で絶対ウケるガクチカ3選

ITコンサルタントの選考では、以下の3つの要素を含むガクチカが高く評価される。

  • 数値化・定量化を伴う問題解決の経験
  • チームを率いてプロジェクトを成功に導いた経験
  • 技術とビジネスの接点を意識した活動経験

これらの要素は、いずれもITコンサルタントに必要とされる基本的な能力と密接に関連している。以下、それぞれの要素について詳しく解説していく。

数値化・定量化を伴う問題解決の経験

数値化・定量化を伴う問題解決の経験は、ITコンサルタントとして必須の論理的思考力を証明する最適な題材となる。この種の経験は、サークル活動や学生団体での活動など、必ずしもIT関連である必要はない。

例えば、大学のサークルで会計を担当し、赤字体質だった収支を黒字に転換させた経験は、非常に評価の高いガクチカとなる。この場合、収支改善のために実施した施策を、具体的な数値とともに説明できることが望ましい。

また、学園祭の実行委員として来場者数の増加に取り組んだ経験なども、数値化・定量化を伴う問題解決の好例である。この場合、過去のデータを分析し、ターゲット層を明確にした上でマーケティング施策を実施し、具体的な成果を出したというストーリーを組み立てることができる。

デジタルマーケティングの観点から、SNSのフォロワー数やエンゲージメント率の向上に取り組んだ経験も、ITコンサルタントの選考では高く評価される。この種の経験は、デジタルツールの活用と数値分析の両方の要素を含んでいるためである。

重要なのは、単に数値を改善したということではなく、問題の原因を分析し、解決策を立案・実行し、その効果を測定するというプロセスを経験していることである。このような経験は、ITコンサルタントとして必要な分析力と実行力を示すことができる。

チームを率いてプロジェクトを成功に導いた経験

ITコンサルタントには、クライアントや社内の関係者と協力しながらプロジェクトを推進する能力が求められる。そのため、チームリーダーとしての経験は非常に重要なガクチカとなる。

学生時代のゼミ活動やグループ研究で、チームのリーダーを務めた経験は、良い題材となる。特に、メンバー間で意見の対立があった場合にそれをどのように解決したか、締切りに向けてどのようにチームを統率したかなど、具体的なエピソードを交えて説明できると効果的である。

部活動やサークル活動での主将・キャプテンの経験も、リーダーシップを示す良い例となる。この場合、チームの目標設定から、練習メニューの立案、モチベーション管理まで、幅広いマネジメント経験をアピールすることができる。

プロジェクトの成功体験を語る際には、以下の要素を必ず含めるようにする。

  • プロジェクトの具体的な目標
  • チーム編成と役割分担の方法
  • 直面した課題とその解決方法
  • プロジェクトの最終的な成果
  • 自身の成長ポイント

また、必ずしもフォーマルなリーダーポジションでなくとも、チーム内で実質的なリーダーシップを発揮した経験であれば、十分にアピールポイントとなる。

例えば、グループワークで意見をまとめる役割を自主的に担ったり、後輩の指導を積極的に行ったりした経験なども含まれる。

技術とビジネスの接点を意識した活動経験

ITコンサルタントには、技術的な知識とビジネスの理解の両方が求められる。そのため、この両者を結びつけるような経験があれば、非常に魅力的なガクチカとなる。

例えば、プログラミングサークルでウェブアプリケーションを開発し、実際にユーザーから意見を集めて改善を重ねた経験は、技術とビジネスの両面を意識した活動として評価される。この場合、技術的な課題解決だけでなく、ユーザーニーズの把握や費用対効果の検討なども含めて説明できると良い。

また、学生ベンチャーでITを活用したビジネスモデルの構築に携わった経験も、強力なアピールポイントとなる。この種の経験では、技術選定の理由や、ビジネス上の制約との折り合いをどうつけたかなど、意思決定のプロセスを具体的に説明できることが望ましい。

デジタルマーケティングのインターンシップ経験も、技術とビジネスの接点を示す良い例となる。データ分析ツールの使用経験と、マーケティング施策の立案・実行経験を組み合わせて説明することができる。

このようなガクチカを語る際は、以下の点に注意を払うことが大切である。

  • 技術的な課題とビジネス上の要件をどのようにバランスさせたか
  • 関係者との合意形成をどのように図ったか
  • 成果をどのように測定・評価したか
  • 経験から学んだビジネス感覚

技術とビジネスの両面を意識した経験は、必ずしも大規模なものである必要はない。小規模なプロジェクトでも、両者の観点から考え、行動した経験があれば十分にアピールできる。

ガクチカ作りで陥りがちな落とし穴と対処法

多くの就職希望者は、ガクチカを作る際に「派手な成果がない」「大規模なプロジェクト経験がない」といった点で悩みがちである。確かに、華々しい成果や大規模なプロジェクト経験があれば、それは強力なアピールポイントとなる。

しかし、ITコンサルタントの選考では、必ずしもそのような派手な経験だけが評価されるわけではない。むしろ、小規模であっても、問題発見から解決までのプロセスを論理的に説明できること、そして、その経験から何を学び、どのように成長したかを明確に示せることの方が重要である。

そのため、普段の学生生活の中での経験を丁寧に振り返り、そこから得られた学びや気づきを整理することが大切である。例えば、授業のグループワークでの経験も、リーダーシップや問題解決能力を示す良い題材となりうる。

また、経験を語る際には、自身の役割や貢献を具体的に示すことが望ましい。「チームで達成した」という曖昧な表現ではなく、「自分がどのような判断を下し、どのような行動をとったか」を明確に説明できるようにする。

そして何より、経験を通じて得られた学びを、ITコンサルタントとしての業務にどのように活かせるかという視点で整理することが求められる。この点をしっかりと示すことができれば、小規模な経験であっても十分に評価される。

最後に:ガクチカで自身の可能性を最大限にアピールしよう

ITコンサルタントの選考におけるガクチカは、単なる学生時代の思い出話ではない。それは、自身の問題解決能力、リーダーシップ、そして技術とビジネスの両面を理解する力を示す重要な機会である。

だからこそ、自身の経験を丁寧に振り返り、そこから得られた学びや成長を整理することが大切である。そして、それをITコンサルタントとしての将来像と結びつけて説明できれば、必ずや選考担当者の心に響くはずである。

自身の経験に自信を持ち、それを論理的かつ情熱的に語ることで、ITコンサルタントとしての可能性を最大限にアピールしていこう。