ご飯ですよのキャラと『サザエさん』のマスオさんの関係は?

桃屋の「ご飯ですよ」のCMでおなじみの「のり平」というキャラクターを見て、「あれ、サザエさんのマスオさんに似ている?」と感じたことはありませんか。実際に、多くの人がこの2つのキャラクターの類似性を指摘しており、インターネット上でも話題になることがあります。

そこで今回は、桃屋の「のり平」と『サザエさん』のマスオさんの間にどのような関係があるのかを詳しく解説します。声優の関係性や外見の類似点、そして一般の人々が抱く印象について、わかりやすくお伝えしていきましょう。

桃屋の「のり平」キャラクターの基本情報

  • のり平キャラクターの成り立ちと歴史
  • 三木のり平さんとの関係性
  • 現在の声優について

のり平キャラクターの成り立ちと歴史

桃屋の「のり平」は、1958年から続く日本を代表するCMキャラクターです。このキャラクターの誕生は、新聞の突き出し広告がきっかけでした。

桃屋が商品宣伝のために有名人を起用したところ、喜劇役者の三木のり平さんが「私がとやかく言うより絵でも描きましょう」と自身の似顔絵を描いてくれたのです。この新聞広告が大変好評だったため、約1年間続けられ「のり平漫筆」というシリーズになりました。

その後、1958年にテレビCMが開始されると、新聞広告からテレビアニメへと移行することになったのです。第1作は歌舞伎の「助六」をパロディにした作品で、これが現在まで続く「のり平アニメCM」の原点となっています。

三木のり平さんとの関係性

「のり平」キャラクターのモデルとなったのは、昭和を代表する喜劇役者の三木のり平さんです。三木さんは1924年生まれで、舞台、映画、テレビで活躍した実力派の役者でした。

特に「社長シリーズ」や「駅前シリーズ」などの映画で人気を博し、「パァーッといきましょう」の台詞は流行語にもなりました。三木のり平さんは、黒縁の大きなメガネがトレードマークで、この特徴的な外見がそのまま「のり平」キャラクターに受け継がれています。

桃屋との関係は非常に深く、三木さん自身も同CMをライフワークと考えていたといわれています。三木さんは1998年の「カライ盗ルパン」編まで40年間にわたって「のり平」の声を担当し続けました。

現在の声優について

1999年に三木のり平さんが亡くなった後、「のり平」の声は長男の小林のり一さんが引き継いでいます。小林さんは最初こそ父親の演技を参考にしていましたが、現在は各CMのキャラクターになりきって演じているそうです。

そのため、時として「のり平っぽくない」と言われることもありますが、すべて小林のり一さんが演じているのが事実です。小林さんは父親の遺志を受け継ぎながらも、独自の表現で「のり平」キャラクターを演じ続けています。

現在でも桃屋のCMでは、三木のり平さん時代の温かみのある雰囲気を保ちながら、新しい時代に合わせた演出が行われています。このように、「のり平」キャラクターは時代を超えて愛され続けているのです。

『サザエさん』のマスオさんの声優変遷

  • マスオさんの歴代声優について
  • 増岡弘さんの功績
  • 現在の田中秀幸さんについて

マスオさんの歴代声優について

『サザエさん』のフグ田マスオさんは、1969年の放送開始から現在まで3人の声優さんが演じています。初代は近石真介さんが1969年から1978年まで約9年間担当しました。

その後、2代目として増岡弘さんが1978年から2019年まで実に41年間という長期にわたってマスオさんを演じ続けました。2019年からは3代目として田中秀幸さんがマスオさん役を引き継いでいます。

それぞれの声優さんが異なる魅力でマスオさんを表現していますが、特に増岡弘さんの演じるマスオさんは多くの視聴者に愛され、マスオさんの決定的なイメージを作り上げました。各声優さんの個性により、マスオさんというキャラクターは時代とともに少しずつ変化してきたのです。

増岡弘さんの功績

2代目マスオさんの声を担当した増岡弘さんは、温厚で優しいマスオさんの人柄を見事に表現しました。増岡さんの特徴的なハスキーなバリトンボイスは、マスオさんの「えええええ」という驚きの声や、穏やかな話し方を印象深いものにしています。

41年間という長期間の出演により、多くの視聴者にとって増岡さんこそが「マスオさんの声」として定着したのです。増岡さんは2019年に高齢を理由に卒業を申し出ましたが、同時に『それいけアンパンマン』のジャムおじさん役も卒業しており、声優界に大きな影響を与えました。

増岡さんは2020年に83歳で逝去されましたが、その功績は今でも多くの人々に愛され続けています。マスオさんの温和で家族思いな性格を、増岡さんの声が完璧に表現していたといえるでしょう。

現在の田中秀幸さんについて

3代目マスオさんを演じる田中秀幸さんは、これまでにも数多くのアニメで活躍してきた実力派声優です。増岡さんから役を引き継ぐにあたり、オーディションでマスオさんのさまざまな感情表現をバリエーション豊かに演じる力が評価されました。

田中さんは増岡さんのマスオさんのキャラクターを引き継ぎつつも、独自の新しいマスオさん像を作り上げようと取り組んでいます。初期には視聴者から声の違いについて戸惑いの声もありましたが、現在では田中さんのマスオさんも受け入れられています。

田中さんの演じるマスオさんは、従来の温和さを保ちながらも、より現代的な表現を取り入れています。これにより、『サザエさん』というアニメが時代とともに進化していることを感じることができるのです。

二つのキャラクターの類似点と相違点

  • 外見的な類似点について
  • 声優の直接的な関係性
  • 一般の人々が感じる共通点

外見的な類似点について

「のり平」キャラクターとマスオさんには、確かに外見的な類似点があります。最も顕著なのは、どちらも眼鏡をかけているという点です。

「のり平」は三木のり平さんの特徴的な黒縁の大きなメガネを受け継いでおり、マスオさんも黒縁眼鏡がトレードマークとなっています。また、どちらも中年男性という設定で、温和で親しみやすい雰囲気を持っています。

興味深いことに、三木のり平さんと風貌や芸風が似ていた大村崑さんも、多くの人から「のり平」と混同されることがありました。実際、桃屋の公式サイトでも「のり平のモデルは誰?」という問いに対して、若い世代では「大村崑?」と答える人が意外に多いと記載されています。

声優の直接的な関係性

調査の結果、「のり平」キャラクターとマスオさんの声優に直接的な関係はありませんでした。「のり平」は三木のり平さん本人(1958年~1998年)とその息子の小林のり一さん(1999年~現在)が担当している一方で、マスオさんは近石真介さん、増岡弘さん、田中秀幸さんという声優さんたちが演じています。

つまり、声の面では両キャラクターに共通点はないということになります。しかし、だからといって両キャラクターの類似性が否定されるわけではありません。

多くの人が感じる類似性は、声よりもむしろ外見や雰囲気、そして両キャラクターが持つ親しみやすさに由来していると考えられます。声優が異なっていても、キャラクター自体の魅力や印象が似ているのです。

一般の人々が感じる共通点

インターネット上では「サザエさんのマスオと桃屋ののり平は似ていると思いませんか」という質問が投稿されるなど、多くの人がこの2つのキャラクターの類似性を感じています。これは偶然ではなく、両キャラクターが共通して持つ特徴によるものです。

どちらも眼鏡をかけた中年男性で、温和で親しみやすい性格として描かれており、日本の家庭的な父親像を体現しているからです。また、三木のり平さんと大村崑さんが実際に似ていたように、昭和の時代には似たタイプの喜劇役者やキャラクターが人気を集めていました。

これらのキャラクターは皆、庶民的で親しみやすく、家族の一員のような温かさを持っていたのです。「のり平」とマスオさんも、そうした時代の空気を反映したキャラクターとして、多くの人に愛され続けているのでしょう。

桃屋の「のり平」とサザエさん一家の関係についてのまとめ

桃屋の「のり平」キャラクターと『サザエさん』のマスオさんには、声優の面での直接的な関係はありませんが、外見や雰囲気において確かな類似点があることがわかりました。この記事の要点を復習しましょう。

  1. 「のり平」は三木のり平さんをモデルにした1958年から続くCMキャラクター
  2. マスオさんは3人の声優が演じてきたが、のり平との直接的な関係はない
  3. 両キャラクターとも眼鏡をかけた親しみやすい中年男性として描かれている
  4. 多くの人が感じる類似性は外見と雰囲気に由来している
  5. 昭和時代の家庭的な父親像を体現したキャラクターとして共通点がある
  6. 三木のり平と大村崑の関係のように、似たタイプのキャラクターが愛されていた

両キャラクターが持つ温かさと親しみやすさは、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。直接的な関係はなくても、日本の家庭を象徴するキャラクターとして、これからも多くの人の心に残り続けることでしょう。

参考リンク

応援のシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!