ディズニーシーで突如現れては、観客を笑顔にしてくれた清掃員姿のパフォーマー「ファンカスト」をご存知でしょうか。その中でも特に人気を集めていた「しらすさん」について、「最近見かけないけれど、どうしているのだろう」と気になっている方も多いはずです。
そこで今回は、ファンカストしらすさんの正体や引退の経緯、そして現在の活動状況について詳しく解説していきます。パークで出会えなくなった彼が、どのような新しい挑戦をしているのか、最新情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
ファンカストしらすさんとは?その魅力と正体
- ディズニーシーで人気を博したファンカストーディアルとしての活動
- 表情豊かなパフォーマンスで多くのゲストを魅了
- 本名は白數喜代輝、現在はマジシャンTERUとして活動
ディズニーシーで人気を博したファンカストーディアルとしての活動
ファンカストーディアルとは、東京ディズニーシーで清掃員の格好をしながら、突然パフォーマンスを披露するエンターテイナーのことです。しらすさんは、このファンカストの一員として、パーク内のさまざまな場所に現れては、予想外のタイミングで観客を楽しませていました。
彼の活動エリアは主にアメリカンウォーターフロートやロストリバーデルタといった場所でしたが、神出鬼没なその姿は「会えたらラッキー」と言われるほどでした。サウンドスーツと呼ばれる特殊な衣装を着用し、身体の動きに合わせて効果音を鳴らすパフォーマンスは、まさに魔法のような体験として観客の記憶に深く刻まれていったのです。
特筆すべきは、彼のパフォーマンスが単なる一方的なショーではなく、観客を巻き込む参加型である点でした。窓拭きのパントマイムやマジック、そして何気ない掃除道具を使ったユニークな演出は、子供から大人まで幅広い層の心を掴み、わざわざ彼に会うためだけにパークを訪れるファンも少なくありませんでした。
表情豊かなパフォーマンスで多くのゲストを魅了
しらすさんの最大の魅力は、何と言ってもその表情の豊かさにありました。驚いた顔、困った顔、いたずらっぽい笑顔など、言葉を使わずとも観客に感情を伝える表現力は、まさにプロフェッショナルならではのものだったと言えるでしょう。
彼のパフォーマンスを一度でも見た人なら、その圧倒的な存在感と観客を引き込む力に驚いたはずです。特にイースターやクリスマスといった季節イベントの際には、そのシーズンならではの特別な演出を加え、何度見ても飽きない工夫を凝らしていました。
ソーシャルメディアでは、彼のパフォーマンス動画が数多く投稿され、パークに行けない人々にも彼の魅力が広く伝わっていきました。この人気ぶりは、単なる清掃員という設定を超えて、一人のアーティストとしての評価を確立していたことの証明だったと感じます。
本名は白數喜代輝、現在はマジシャンTERUとして活動
しらすさんの本名は白數喜代輝(シラス キヨテル)といい、千葉県出身の1990年3月31日生まれです。「しらす」という愛称は、この本名から取られたものであり、ファンカスト時代からこの名前で親しまれていました。
実は彼がマジックの世界に足を踏み入れたのは、わずか8歳のときでした。独学で技術を磨き、学生時代からレストランやホテル、テレビ番組などでパフォーマンスを披露していたというのですから、その才能と情熱には驚かされます。
ファンカスト引退後の現在は、「マジシャンTERU」という名前で本格的にマジシャンとして活動しています。興味深いのは、彼の家族もエンターテインメント業界で活躍していることで、姉は元宝塚歌劇団の星月梨旺さん、弟はお笑いコンビ「電動スミス」のしらすさんという、まさに芸能一家なのです。
しらすさんのファンカスト引退の経緯
- 2020年10月のファンカスト終了と引退発表
- 新型コロナウイルスの影響による苦渋の決断
- ファンからの惜しむ声と再開を望む声
2020年10月のファンカスト終了と引退発表
2020年10月31日、しらすさんは自身のSNSアカウントで、ファンカストとしての活動を終了することを発表しました。オリエンタルランド社の前で撮影された写真とともに投稿されたメッセージには、「長い間本当にありがとうございました」という感謝の言葉と、「またいつか必ず」という前向きな決意が綴られていました。
この発表は、東京ディズニーリゾートが公式サイトで「休止のまま終了となるプログラム」としてファンカストーディアルの終了を告知した直後のことでした。多くのファンにとって、この知らせはあまりにも突然であり、パークの楽しみの一つが失われたことへの喪失感は計り知れないものだったに違いありません。
しらすさん自身も、長年にわたって観客の笑顔を見ることに喜びを感じていたはずです。それだけに、このような形で活動を終えなければならなかった心情を思うと、本人にとっても断腸の思いだったのではないかと推察されます。
新型コロナウイルスの影響による苦渋の決断
ファンカストが終了した最大の理由は、新型コロナウイルスの感染拡大によるものでした。ファンカストのパフォーマンスは、観客との距離が近く、直接的な交流を伴うものであったため、感染対策の観点から継続が困難と判断されたのです。
2020年2月末にパークは一時休園し、その後再開したものの、多くのショーやイベントが休止を余儀なくされました。ファンカストも例外ではなく、一時休止を経て、同年10月7日に正式に終了が発表されるという流れになったわけです。
この決定は、単にパフォーマンスが見られなくなったというだけでなく、多くのパフォーマーたちの仕事の場が失われたことを意味していました。エンターテインメント業界全体がパンデミックの影響を大きく受けた時代において、ディズニーリゾートも例外ではなかったという現実が、そこには存在していたのです。
ファンからの惜しむ声と再開を望む声
ファンカスト終了の発表を受けて、ソーシャルメディアには惜しむ声が溢れかえりました。「ファンカストに会いに行くのが楽しみだった」「突然すぎて信じられない」といったコメントの数々は、彼らがどれほど多くの人々に愛されていたかを物語っています。
特にしらすさんのファンからは、彼の独特なパフォーマンスや温かい人柄を懐かしむ声が多数寄せられました。過去の動画を見返しながら思い出を語り合うファンたちの姿は、パフォーマーと観客との間に築かれた特別な絆の強さを示していると言えるでしょう。
現在も、いつかファンカストが復活することを願っているファンは少なくありません。コロナ禍が落ち着いた今、形を変えてでも再び彼らのパフォーマンスに出会える日が来ることを、多くの人が心から期待しているのではないでしょうか。
しらすさんの現在と今後の活動
- マジシャンTERUとして全国で精力的に活動
- SNSで10万人超のフォロワーを持つ人気パフォーマー
- 姉弟ライブや新プロジェクトに挑戦する意欲的な姿勢
マジシャンTERUとして全国で精力的に活動
ファンカスト引退後、しらすさんはマジシャンTERUとして本格的な活動を展開しています。2025年現在、結婚式の余興、企業イベント、各地のお祭りやパーティーなど、日本全国のさまざまな場所でパフォーマンスを披露しており、その活躍の場は着実に広がっています。
彼のマジックの特徴は、ディズニーシーで培ったサウンドアクトの要素を取り入れている点にあります。ただのテーブルマジックやステージマジックにとどまらず、音と動きを融合させた独自のスタイルは、観客に新鮮な驚きと笑いを提供し続けているのです。
注目すべきは、ディズニーのパークアナウンスで有名なグレッグ・アーウィンさんと結婚式で共演するなど、エンターテインメント業界での人脈も活かしていることです。ファンカスト時代に築いた信頼関係が、現在の活動にもプラスに働いているのだと感じさせられます。
SNSで10万人超のフォロワーを持つ人気パフォーマー
しらすさんの人気は、ソーシャルメディアの数字にも表れています。2025年8月には、TikTokのフォロワー数が10万人を突破し、本人も「コロナ禍に始めて、10万人は一つの目標にしてた人数なので嬉しい」とコメントしています。
TikTokやTwitter(現X)で公開されている彼のパフォーマンス動画は、ファンカスト時代のファンだけでなく、新たな観客層にも届いています。マジックにコメディ要素を加えた親しみやすいスタイルは、オンラインでも十分に魅力が伝わり、「実際に見てみたい」という声が続々と寄せられているようです。
興味深いのは、彼がSNSを単なる宣伝ツールとしてではなく、ファンとのコミュニケーションの場として大切にしている点です。イベント出演の報告や日常の出来事を気さくに投稿する姿からは、パフォーマーとして成功する上で観客との距離感を保つことの重要性を理解している様子がうかがえます。
姉弟ライブや新プロジェクトに挑戦する意欲的な姿勢
2025年9月27日には、姉の星月梨旺さんとの姉弟コラボライブが開催される予定です。元宝塚歌劇団の男役スターだった姉と、マジシャンである弟という異色の組み合わせは、毎年恒例のイベントとして多くのファンに楽しみにされています。
さらに注目すべきは、2025年5月に発表された新プロジェクトの存在です。スティルトと呼ばれる高さ1メートルの竹馬のような道具を使った新しいパフォーマンスの開発を進めており、「身長2メートル80センチからの景色はとても良かった」と本人もワクワクした様子でコメントしています。
このように常に新しい挑戦を続ける姿勢こそが、しらすさんの真骨頂だと言えるでしょう。ファンカスト時代の栄光に甘んじることなく、マジシャンとして、パフォーマーとして、さらに高みを目指し続ける彼の今後の活躍から、ますます目が離せません。
ファンカストしらすさんについてのまとめ
ファンカストしらすさんは、ディズニーシーで多くの人々を笑顔にした伝説のパフォーマーです。2020年のコロナ禍によってファンカストとしての活動は終了しましたが、現在はマジシャンTERUとして新たな舞台で活躍を続けています。
この記事の要点を復習しましょう。
- しらすさんの本名は白數喜代輝で、ディズニーシーのファンカストーディアルとして人気を博した
- 表情豊かなパフォーマンスと観客を巻き込む演出で、多くのゲストの心を掴んでいた
- 2020年10月にコロナ禍の影響でファンカストが終了し、しらすさんも引退を発表した
- 現在はマジシャンTERUとして全国各地のイベントで活躍している
- TikTokで10万人超のフォロワーを持ち、SNSでも人気を集めている
- 姉弟ライブや新プロジェクトなど、常に新しい挑戦を続けている
パークでは会えなくなってしまいましたが、しらすさんは形を変えて、今も多くの人々に笑顔と驚きを届け続けています。エンターテインメントへの情熱を持ち続け、前向きに挑戦し続ける彼の姿勢は、きっと多くの人に勇気を与えているはずです。
