デニムオンデニムに挑戦してみたものの、街を歩いていて「何か違う…」と感じた経験はありませんか。鏡を見返してみると、思い描いていたおしゃれな雰囲気とはかけ離れた姿に、思わず外出を後悔してしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、デニムオンデニムでやってしまいがちな圧倒的失敗例を徹底的に解説します。失敗パターンを知っておくことで、あなたは同じ過ちを繰り返さずに済み、自信を持ってデニムオンデニムを楽しめるようになるはずです。
見た目のバランスで大失敗するパターン
- 上下ピチピチで時代遅れに見える失敗
- 上下のサイズに統一感がない失敗
- オーバーサイズ過ぎて子供っぽくなる失敗
上下ピチピチで時代遅れに見える失敗
デニムオンデニムにおける最も恥ずかしい失敗のひとつが、上下ともにタイトなシルエットで固めてしまうパターンです。スリムなデニムジャケットに細身のスキニーパンツを合わせると、一昔前の雰囲気が強く出てしまい、今見ると古臭さを感じさせてしまいます。
この失敗が特に恥ずかしいのは、本人は「スタイリッシュに決めた」と思っているのに、周囲からは時代に取り残された印象を与えてしまう点にあります。ファッションは時代とともに変化するもので、現代ではゆとりのあるシルエットが主流となっているため、ピチピチスタイルは完全に浮いてしまうのです。
特にタイトなデニムシャツとスキニーデニムの組み合わせは、体のラインを強調し過ぎてしまい、窮屈な印象を与えます。少なくとも上下のどちらかはゆったりとしたシルエットを選ぶことで、今っぽいこなれ感が生まれ、失敗を回避できるでしょう。
上下のサイズに統一感がない失敗
上半身と下半身でサイズの選び方が極端に異なると、全体のバランスが崩れて野暮ったい印象になってしまいます。たとえば、トップスだけが極端にオーバーサイズで、ボトムスがジャストサイズという組み合わせは、シルエットが締まらず、だらしない雰囲気を醸し出してしまうのです。
この失敗の厄介なところは、一見「メリハリをつけた」つもりが、実際には統一感のない不格好なスタイルになってしまう点にあります。デニムオンデニムは上下が同じ素材だからこそ、シルエットの調和が特に重要になってくるのです。
全体のバランスを整えるには、上下のシルエットに一定の統一性を持たせることが大切です。ゆったりとした印象にまとめるなら両方をゆったりめに、すっきり見せたいなら両方を適度に細めにするといった具合に、方向性を揃えることで失敗を防げます。
オーバーサイズ過ぎて子供っぽくなる失敗
ゆったりシルエットが今風だからといって、上下ともに極端にオーバーサイズを選んでしまうのも典型的な失敗パターンです。特に大人の男性や女性がこのスタイルをすると、服に着られている印象が強くなり、幼稚で頼りない雰囲気になってしまいます。
この失敗が恥ずかしいのは、おしゃれを意識したつもりが、かえって洗練さを欠いた印象を与えてしまう点です。だぼっとしたシルエットは着こなし次第で格好良くもなりますが、度が過ぎると単にサイズが合っていない服を着ているように見えてしまうのです。
大人がオーバーサイズのデニムオンデニムを着こなすには、どこかに引き締めポイントを作ることが重要です。たとえば足首を見せる、靴をきちんとしたものにする、小物で大人っぽさを加えるなど、工夫次第で子供っぽさを回避し、洗練された印象を作り出せます。
色選びで大失敗するパターン
- 淡い色同士で軽薄な印象になる失敗
- 色味や風合いを混ぜてチグハグになる失敗
- 濃淡の差が激し過ぎて統一感を失う失敗
淡い色同士で軽薄な印象になる失敗
デニムオンデニムの失敗例として特に多いのが、上下ともにライトブルーの薄い色合いを選んでしまうパターンです。この組み合わせは、まるでお笑い芸人のコスチュームのような印象を与えてしまい、街中で着るには軽薄過ぎる雰囲気になってしまいます。
淡い色同士のデニムオンデニムが恥ずかしいのは、カジュアル感が強烈に出過ぎてしまい、大人の落ち着きが一切感じられなくなるためです。特に長袖長ズボンの組み合わせで全身が淡いブルー一色になると、野暮ったさが際立ち、洗練された印象からは程遠くなってしまいます。
デニムオンデニムを大人っぽく着こなすなら、少なくともどちらかに濃いめのインディゴやダークブルーを取り入れるべきです。濃いめの色が入ることで全体が引き締まり、上品さときちんと感が生まれ、街着として十分に通用するスタイルになります。
色味や風合いを混ぜてチグハグになる失敗
デニムの色味や加工の度合いが上下でまったく異なると、統一感が失われて不自然な印象を与えてしまいます。たとえば、ダメージ加工が激しいライトブルーのジャケットに、きれいめのダークネイビーのパンツを合わせると、雰囲気がバラバラでちぐはぐに見えてしまうのです。
この失敗の恥ずかしさは、「適当に手持ちのデニムを組み合わせた」感が露骨に出てしまう点にあります。デニムオンデニムは本来、上下の調和によって生まれるスタイリッシュさが魅力なのに、色や雰囲気がバラバラだとその良さが完全に台無しになってしまいます。
成功させるには、上下のデニムを色の濃淡だけでなく、風合いや加工の雰囲気も揃えることが大切です。同じブランドで上下を揃えたり、似た色落ち具合のアイテムを選んだりすることで、自然な統一感が生まれ、洗練されたデニムオンデニムが完成します。
濃淡の差が激し過ぎて統一感を失う失敗
上下で濃淡に差をつけるのは悪くない選択ですが、その差が激し過ぎると全体のまとまりが失われてしまいます。真っ黒に近いブラックデニムのジャケットに、ほぼ白に近い薄いデニムパンツを合わせるといった極端な組み合わせは、デニムオンデニムの良さを活かせていません。
濃淡の差が激しいと、デニムオンデニムというよりも単に別々のアイテムを着ているだけに見えてしまいます。せっかく上下をデニムで揃えているのに、その統一感による魅力が薄れてしまい、何のためにデニムオンデニムにしたのかわからなくなってしまうのです。
適度な濃淡の違いは立体感を生み出してくれますが、あくまで「同じデニムファミリー」と感じられる範囲にとどめるべきです。インディゴの濃淡で調整する程度に抑えれば、統一感を保ちながら単調さも避けられ、バランスの良いデニムオンデニムが実現します。
コーディネート全体で大失敗するパターン
- 変化に乏しく平坦な印象になる失敗
- 小物選びを間違えて全体が台無しになる失敗
- インナーの見せ方を失敗して野暮ったくなる失敗
変化に乏しく平坦な印象になる失敗
デニムオンデニムでよくある失敗が、全身が同じ色調で統一され過ぎて、平坦で変化のない印象になってしまうパターンです。特に同色の長袖デニムジャケットと長ズボンの組み合わせは、変化に乏しく、のっぺりとした単調な見た目になりがちです。
この失敗が恥ずかしいのは、「おしゃれに見せよう」という意図がまったく伝わらず、むしろ無頓着に見えてしまう点です。デニムオンデニムはもともと上級者向けのスタイルなのに、抑揚がないと初心者が何も考えずに着ているような印象を与えてしまいます。
この失敗を防ぐには、インナーに明るい色を選んだり、小物でアクセントをつけたりすることが効果的です。白いシャツを覗かせる、鮮やかな色のバッグを持つ、靴で変化をつけるなど、ちょっとした工夫でコーディネート全体が引き締まり、洗練された印象に変わります。
小物選びを間違えて全体が台無しになる失敗
せっかくデニムオンデニムのバランスが良くても、靴や鞄といった小物選びを間違えると台無しになってしまいます。たとえば、つま先が丸い安っぽいスニーカーや白い靴下を合わせると、一気にダサい印象になり、全体の格好良さが消え失せてしまうのです。
小物の失敗が恥ずかしいのは、せっかく慎重に選んだデニムの組み合わせが、たった一つの小物で水の泡になってしまう点です。デニムオンデニムは全体のバランスで成り立つスタイルなので、細部まで気を配らないと、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
デニムオンデニムには、オーソドックスで質の良い小物を合わせるのが鉄則です。クラシックなスニーカー、シンプルなレザーブーツ、上品なバッグなどを選ぶことで、デニムのカジュアルさを程よく中和し、大人の余裕を感じさせるスタイルが完成します。
インナーの見せ方を失敗して野暮ったくなる失敗
デニムジャケットの下に着るインナーの選び方や見せ方を間違えると、一気に野暮ったい印象になってしまいます。特に、丈の長いシャツをだらしなくタックアウトしたり、ジャケットを閉じた状態で胸元が寂しく見えたりすると、全体のバランスが崩れてしまうのです。
インナーの失敗が恥ずかしいのは、せっかくのデニムオンデニムが「着こなせていない感」を強く出してしまう点にあります。デニムジャケットは着方次第で印象が大きく変わるアイテムなので、インナーとの関係性をしっかり考えないと、中途半端な仕上がりになってしまいます。
インナーを成功させるには、ジャケットを開けて着るならタックインで裾をすっきりさせる、閉じるならスカーフやネックレスで胸元を華やかにするといった工夫が必要です。シンプルな白Tシャツや清潔感のあるシャツを選び、見せ方を意識することで、デニムオンデニム全体の洗練度が格段に上がります。
デニムオンデニムの失敗例についてのまとめ
デニムオンデニムは、一歩間違えると恥ずかしい失敗に繋がりやすい、難易度の高いファッションスタイルです。しかし、失敗パターンを事前に知っておけば、同じ過ちを避けることができ、自信を持ってこのスタイルを楽しめるようになります。
この記事の要点を復習しましょう。
- 上下ピチピチのタイトシルエットは時代遅れで恥ずかしい
- 淡い色同士の組み合わせは軽薄過ぎて失敗しやすい
- 上下のサイズに統一性がないと野暮ったくなる
- 色や風合いの違い過ぎるデニムを組み合わせるとちぐはぐになる
- 変化のないコーディネートは平坦な印象を与える
- 小物やインナーの選び方次第で全体が台無しになる
失敗を恐れずにデニムオンデニムに挑戦することは、ファッションの幅を広げる素晴らしい機会です。今回紹介した失敗例を参考にしながら、あなたらしいデニムオンデニムスタイルを見つけ出し、周囲から「おしゃれだね」と言われる着こなしを目指してください。
