ご飯ですよのキャラのり平とは?同じCMの女性キャラは誰?

桃屋の「ご飯ですよ」のCMでおなじみの、あの丸メガネのキャラクターについて気になったことはありませんか。長年愛され続けているこのキャラクターの正体や、CMに登場する他のキャラクターについて疑問を持つ方も多いでしょう。

そこで今回は、桃屋のCMキャラクター「のり平」の詳しい情報と、CMに登場するキャラクターの真実について詳しく解説します。60年以上の歴史を持つ長寿CMの秘密や、キャラクターの変遷について知ることで、これまで以上に桃屋のCMを楽しめるようになるはずです。

のり平キャラクターの基本情報

  • のり平キャラクターの正体と由来
  • 三木のり平さんとの関係性
  • キャラクターデザインの特徴

のり平キャラクターの正体と由来

桃屋のCMに登場する「のり平」は、昭和を代表する喜劇俳優・三木のり平さんをモデルにしたアニメキャラクターです。このキャラクターが誕生したのは1958年で、当時としては画期的なアニメーションCMの先駆けとなりました。

キャラクター誕生のきっかけは、新聞の突き出し広告にありました。三木のり平さんが「私がとやかく言うより絵でも描きましょう」と自身の似顔絵を描いたところ、読者から大変な好評を得たのです。

この成功を受けて、桃屋はテレビCMでも三木のり平さんのイラストをアニメ化することを決定しました。記念すべき第1作は歌舞伎の「助六」をパロディ化した作品で、ここから60年以上続く長寿CMシリーズが始まったのです。

三木のり平さんとの関係性

三木のり平さんは1924年4月11日生まれの日本の俳優・演出家・コメディアンでした。本名は田沼則子で、東宝の「社長シリーズ」や「駅前シリーズ」などの映画で人気を博しました。

桃屋との関係は1950年代の新聞広告から始まりました。のり平さんの「のり」と海苔佃煮の「海苔」のゴロが合ったこと、庶民的なキャラクターが桃屋の商品イメージにピッタリだったことが起用の理由です。

1998年の「カライ盗ルパン」編まで40年間、三木のり平さん本人がキャラクターの声を担当し続けました。1999年に三木のり平さんが亡くなった後は、息子の小林のり一さんが声を引き継いでいます。

キャラクターデザインの特徴

のり平キャラクターの最大の特徴は、鼻先まで下げた丸い黒ブチメガネです。これは三木のり平さんのトレードマークだった大きなメガネを忠実に再現したものでした。

キャラクターは「七変化」ならぬ300以上の様々な役柄に変身します。人間だけでなく動物や商品の具材に変身する際も、必ず丸メガネをかけているのが特徴です。

CMの基本コンセプトは「駄洒落とパロディー」で、古今東西の名作や時代のブームをパロディックに演じる構成になっています。世相を反映しながら制作されるため、各時代の世の中の様子を知ることもできる貴重な映像資料となっています。

CMの歴史と変遷

  • CMシリーズの発展過程
  • 時代背景と制作エピソード
  • 現在までの継続理由

CMシリーズの発展過程

のり平アニメCMは1958年から現在まで、日本のテレビCM史上最長クラスの長寿シリーズとして放送され続けています。1993年には世界一の長寿キャラクターCMとして「ギネスブック」に申請しましたが、比較対象となるデータが存在しないという理由で記録認定は見送られました。

初期の作品は歌舞伎や古典芸能をパロディ化したものが中心でした。1980年代には「川柳篇」シリーズが特に人気を集め、「午前様 角といっしょに 茶漬け出し」「長電話 聞こえるように 邪魔をする」などの川柳が話題になりました。

2000年代以降は他の人気アニメとのコラボレーションも積極的に行っています。2007年には「ゲゲゲの鬼太郎」、2009年には「ドラゴンボール」とタイアップし、新たな話題を呼びました。

時代背景と制作エピソード

1958年のCM制作当時、テレビ番組はまだ生放送が主流で、CMも「生コマーシャル」が当たり前でした。視聴者からは「トイレタイム」と呼ばれるほど退屈なものという印象が強かったのです。

そこで桃屋は「観ている方を飽きさせない、ドラマにも負けないおもしろいテレビCMをつくろう」という意気込みで制作を開始しました。当時としては画期的な発想で、アニメーションを使った本格的なエンターテインメントCMの草分けとなったのです。

制作過程では三木のり平さんの厳しいチェックが有名でした。特に「川柳篇」の制作時には、スタッフが用意した川柳を「つまらない」と一蹴し、その場で全員で新しい川柳を考え直したというエピソードが残っています。

現在までの継続理由

60年以上にわたってCMが愛され続けている理由の一つは、時代の変化に柔軟に対応していることです。パロディの対象を常に時代に合わせて変化させ、視聴者が親しみやすい内容を心がけています。

2018年には60周年記念として、過去の人気作品をデジタル技術で完全復刻しました。「オムニバス篇」と「川柳篇」から抽出したシーンを現代のアニメーターが手描きで描き起こし、三木のり平さんの音声もクリアに修復されました。

また、キャラクターの継承も成功要因の一つです。三木のり平さんの息子である小林のり一さんが声を引き継ぐことで、キャラクターの一貫性を保ちながら新しい時代にも対応できています。

CMに登場するキャラクターの真実

  • 女性キャラクターの存在について
  • コラボレーション企画の女性キャラ
  • のり平以外のキャラクターたち

女性キャラクターの存在について

多くの方が疑問に思う「同じCMの女性キャラ」についてですが、実は桃屋のCMに恒常的に登場する特定の女性キャラクターは存在しません。基本的にのり平キャラクター一人が様々な役柄に変身するという構成になっているためです。

のり平キャラクターは性別を問わず、男性・女性・動物・物体など300以上の多様なキャラクターに変身します。女性に変身する場合も、あくまでのり平キャラクターが一時的に女性の役を演じているという設定です。

ただし、特別なコラボレーション企画では他作品の女性キャラクターが登場することがあります。これらは期間限定の特別企画であり、通常のCMシリーズとは区別して考える必要があります。

コラボレーション企画の女性キャラ

2007年の「ゲゲゲの鬼太郎」とのコラボレーションでは、ネコ娘が「のり平顔」に変身するCMが制作されました。「鬼太郎とネコ娘」編では、鬼太郎と目玉おやじに加えてネコ娘も登場し、最終的に全員がのり平顔になるという内容でした。

2009年の「ドラゴンボール」コラボでは、ブルマやチチといった女性キャラクターが登場しました。「孫ごはんですよ登場」編ではブルマがのり平顔に変身し、「シェンロン」編ではチチが「ごはんですよ」と叫ぶシーンが印象的でした。

これらのコラボレーション企画は、既存のアニメ作品のキャラクターを借用する形で実現されており、桃屋オリジナルの女性キャラクターではありません。あくまで特別企画としての位置づけとなっています。

のり平以外のキャラクターたち

1969年に放送された「桃屋のいか塩辛」のCM「コンピューター編」では、珍しくのり平以外のキャラクターが登場しました。これは当時の人気番組「夜のヒットスタジオ」の「コンピューター恋人選び」のパロディで、コンピューター担当者がモグラの顔をしていました。

このモグラキャラクターは、当時番組でコンピューター担当だった小林大輔アナウンサーのあだ名「モグラのお兄さん」に因んでデザインされました。のり平顔ではない珍しいキャラクターとして記録に残っています。

基本的には全てのキャラクターがのり平の変身した姿という設定のため、独立した他のキャラクターが登場することは極めて稀です。これが桃屋CMの一貫したコンセプトであり、長年愛される理由の一つでもあります。

ご飯ですよのキャラクターについてのまとめ

桃屋の「ご飯ですよ」CMで愛され続けている「のり平」キャラクターは、昭和の名喜劇俳優・三木のり平さんをモデルにした歴史あるアニメキャラクターでした。60年以上の長きにわたって日本のお茶の間を楽しませ続けており、時代とともに進化を続けています。

この記事の要点を復習しましょう。

  1. のり平キャラクターは三木のり平さんをモデルにした1958年生まれのアニメキャラクター
  2. 恒常的に登場する女性キャラクターは存在せず、のり平が様々な役に変身している
  3. コラボレーション企画では他作品の女性キャラがのり平顔になることがある
  4. 60年間で300以上のキャラクターに変身し、世相を反映したパロディが特徴
  5. 三木のり平さんの死後は息子の小林のり一さんが声を引き継いでいる
  6. 2018年には60周年を記念して過去作品がデジタル復刻された

桃屋のCMは単なる商品宣伝を超えて、日本のポップカルチャーの一部として多くの人に愛され続けています。これからもユーモアあふれる作品で私たちを楽しませてくれることでしょう。

参考リンク

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