Path of Exileでビルドを調べたり、アイテムの相場を確認したりする際に「ninjaを見てみて」という言葉を聞いたことはありませんか。初心者にとってはそもそもninjaとは何なのか、どのように活用すればよいのかわからないかもしれません。
そこで今回は、Path of Exileプレイヤーなら必ず知っておきたいninjaサイトについて詳しく解説します。基本的な使い方から初心者が陥りがちな注意点まで、あなたがninjaを効果的に活用できるようになる情報をお届けします。
ninjaサイトの基本情報
- ninjaサイトとは何か
- 提供される主要機能
- Path of Exile 1と2の違い
ninjaサイトとは何か
ninjaサイトは、Path of ExileとPath of Exile 2のゲーム統計情報を提供する非公式の解析サイトです。poe.ninja(Path of Exile)とpoe2.ninja(Path of Exile 2)の2つのサイトが運営されており、それぞれのゲームに特化した情報を提供しています。
このサイトはPath of Exileコミュニティで長年親しまれており、プレイヤーの間では単に「ninja」と呼ばれることが多いです。ninjaサイトは元々アイテムの相場情報(Economy)とビルドの統計情報(Builds)を提供するサイトとして始まりました。
現在では、プレイヤーが効率的にゲームを進めるために必要な情報を網羅的に収集・分析できる重要なツールとなっています。海外のサイトのため英語での表示となりますが、直感的なインターフェースのため英語が苦手な方でも比較的簡単に利用できます。
提供される主要機能
ninjaサイトが提供する主要機能は大きく分けて3つあります。まず最も重要なのがビルド統計機能で、現在流行しているビルドや使用されているユニークアイテム・スキル・パッシブの傾向を確認できます。
次に重要なのがアイテム相場機能で、欲しい装備の相場を確認できます。トレードを行う際の価格設定や、自分が手に入れたアイテムの価値を判断する際に非常に有用です。
最後に、パッシブスキルツリーの表示機能があり、Path of Building(PoB)との連携も可能です。また、統計データの絞り込み機能も充実しており、リーグやクラス、装備品などで詳細に検索できるため、自分の目的に合った情報を効率的に収集できます。
Path of Exile 1と2の違い
Path of Exile 1用のpoe.ninjaとPath of Exile 2用のpoe2.ninjaは、基本的な機能は共通していますが、ゲームシステムの違いに対応した機能が提供されています。poe2.ninjaではPath of Exile 2特有のシステムに対応した統計情報が提供されており、Path of Building(PoE 2)との連携機能も実装されています。
Path of Exile 2では新しいクラスシステムやスキルジェムシステムが導入されているため、これらの情報も詳細に統計化されています。パッシブスキルツリーも大幅に変更されているため、poe2.ninjaではPath of Exile 2に特化したパッシブツリー表示機能が提供されています。
どちらのサイトも基本的な使い方は同じですが、プレイしているゲームに応じて適切なサイトを選択することが重要です。Path of Exile 1をプレイしている場合はpoe.ninja、Path of Exile 2をプレイしている場合はpoe2.ninjaを利用しましょう。
ninjaサイトの効果的な使い方
- ビルド統計の活用方法
- アイテム相場の確認方法
- フィルター機能の使いこなし
ビルド統計の活用方法
ninjaサイトのビルド統計機能では、現在のメタビルドや人気のクラス・スキルを確認できます。まず最初に確認すべきなのは、全体的なクラス使用率です。
具体的な活用方法として、まず自分が興味のあるクラスを選択し、そのクラス内でどのスキルジェムが多く使われているかを確認します。フィルター機能を使って条件を絞り込むことで、より詳細な統計情報を得ることができます。
さらに上級者向けの活用方法として、パッシブスキルツリーのヒートマップ機能があります。これは多くのプレイヤーが取得しているパッシブスキルを色の濃さで表示する機能で、効率的なスキル振りの参考になります。
アイテム相場の確認方法
ninjaサイトのアイテム相場機能は、トレードを行う上で欠かせないツールです。Chaos OrbやExalted Orb、Divine Orbなどの通貨アイテムの相場を確認できるため、適正価格でのトレードが可能になります。
相場確認の基本的な手順は、まず目的のアイテムカテゴリを選択し、具体的なアイテム名で検索することです。ユニークアイテムの場合は、同じアイテムでもロール値(数値)によって価格が大きく異なるため、自分の持っているアイテムの数値と比較しながら相場を判断する必要があります。
また、相場確認時の重要なコツとして、出品した直後に大量のwhisper(トレード申請)が飛んできた場合は、設定価格が相場より安い可能性があります。このような場合は一旦出品を取り下げて、ninjaサイトで改めて相場を確認することをおすすめします。
フィルター機能の使いこなし
ninjaサイトの真価を発揮するのがフィルター機能です。リーグ、クラス、アイテム、スキルジェム、リンクジェム、パッシブスキル、キーストーン、武器設定など、様々な条件で絞り込み検索が可能です。
フィルター機能を効果的に使うコツは、段階的に条件を絞り込むことです。最初は大まかな条件(リーグやクラス)で絞り込み、その後でより具体的な条件(使用スキルや装備)を追加していきます。
また、カラム(表示項目)を追加することで、ニッチな統計情報でソートしたり絞り込んだりできます。例えば、特定の耐性値や防御力でソートすることで、防御面を重視したビルドを見つけやすくなります。
ninjaサイト利用時の3つの注意点
- 初心者には向かないデータ
- 高レベル帯に偏った情報
- 相場情報の解釈について
初心者には向かないデータ
ninjaサイトに掲載されているビルド情報は、初心者が参考にするには適さないことが多いという重要な注意点があります。ninjaのBuildに載るキャラクターはラダー上位のキャラクターで、基本的には廃人プレイヤーのキャラクターです。
上位陣は尖ったビルドが多く、大量の資金をかけているビルドを参考にしても「真似ても思ったよりDPSが出ない」という結果になりがちです。初心者の場合は、ninjaサイトではなく、しっかりとした解説があるビルドガイドを参考にすることが推奨されます。
初心者がninjaサイトを利用する場合は、ビルド情報よりもアイテム相場の確認に重点を置くべきです。ビルド作成については、まず信頼できるビルドガイドで基礎を学んでから、参考程度にninjaサイトの統計情報を活用するという段階的なアプローチが効果的です。
高レベル帯に偏った情報
ninjaサイトのもう一つの重要な注意点は、掲載されているのは高レベル帯のデータが主であるということです。リーグ後半になるにつれてカンストキャラの情報のみ掲載されるようになるため、生存性を度外視した火力全振りビルドになっていることがあります。
これは初心者にとって大きな問題となります。高レベルキャラクターは豊富な資金と経験を持っているため、極端に特化したビルドを組むことができます。
解決策として、初心者の場合は死ににくいように作られているHCやSSFHCでビルドを探すことがおすすめです。これらのモードは装備要求が低く、火力と防御のバランスが取れているビルドが多いためです。
相場情報の解釈について
ninjaサイトの相場情報を利用する際にも注意が必要です。アイテムの相場を見てガッカリすることも多いというように、思っていたより高額だったり、逆に安価だったりすることがあります。
相場情報を正しく解釈するためには、単純な価格だけでなく、そのアイテムの需要背景を理解することが重要です。Chaos Orb、Exalted Orb、Divine Orbという3つの主要通貨の相場関係を把握しておくことが大切で、これらの交換レートを理解することで適正な価格判断ができるようになります。
また、同じユニークアイテムでも、ロール値(数値)によって価格が大きく異なることがあります。完璧なロール値のアイテムは非常に高額になる一方、平均的なロール値のものは比較的安価で取引されることが多いです。
Path of Exileのninjaについてのまとめ
Path of Exileのninjaサイトは、ビルド統計やアイテム相場などの重要な情報を提供する非常に有用なツールです。しかし、初心者が無計画に利用すると混乱を招く可能性もあるため、適切な使い方を理解することが重要になります。
この記事の要点を復習しましょう。
- ninjaサイトはPath of ExileとPath of Exile 2の統計情報を提供する非公式解析サイト
- ビルド統計、アイテム相場、パッシブツリー表示などの主要機能を備えている
- フィルター機能を活用することで詳細な情報収集が可能
- 初心者は上位プレイヤーのビルドを無理に真似しないよう注意が必要
- 高レベル帯のデータに偏っているため情報の解釈に注意
- 相場情報は需要と供給のバランスで変動することを理解する
ninjaサイトを効果的に活用することで、Path of Exileでのプレイ体験を大幅に向上させることができるでしょう。初心者の方は段階的にサイトの機能を覚えていき、経験を積みながら活用の幅を広げていくことをおすすめします。